抜毛症とはなんぞや?
抜毛症というのは文字通り髪の毛やまつ毛、眉毛なんかを美容目的以外で引っこ抜いてしまうことです。私の場合は主に髪の毛を引っ張って抜いてしまいます。
そして抜毛症のやっかいなところは自分でなかなかやめられないところ。毛を抜いてしまうので、ハゲてしまったりと外見にもちろん変化が出てくるのですが、自分でやめようと思ってやめることはできません。
なんで抜いちゃうの?
私の場合ですが、抜いてしまう原因は「不安の解消」と「気持ちよさ」が半々くらいである感じです。
元々、私は豆腐メンタルなこともあって、人より不安を感じやすいです。それが元でストレスになり、それを解消するために髪の毛を抜く、という流れができている感じですね。
また私にとって髪の毛を抜く、という行為には快感が伴います。髪の毛の根元には「毛根鞘」と呼ばれる半透明でゼラチン状のプルプルがついていることがあるのですが、あれが抜けるとめちゃくちゃ気持ちがいいんです。
毛根鞘は髪と頭皮を固定する役割がある、髪の毛にとってとても大事なものなのですが、抜いている時の私にそんな理性はありません。ただ気持ちよくてストレスや不安を解消できるから抜く。頭の中はそれだけです。
どうやってつきあっていけばいい?
治そうと思って努力をしてもなかなか治らないのが抜毛症です。治そう治そうと考えること自体がストレスになり、かえって抜毛症を悪化させる、ということもありました。
なので私の場合「治そう」と考えるのではなく「うまい付き合い方を考えていこう」という思考にシフトすることと、病院に行くことで大分症状を緩和することができました。
すぐに試せる効果のあったやり方は以下の通りです。
- 抜いた髪の毛を並べる
- 室内で帽子をかぶる
- 鏡で毛の状態をチェックする
「抜いた髪の毛を並べる」は、どれだけ抜いたのかを視覚的にわからせる効果があり、「こんなに抜いちゃったんだ。じゃあちょっと抜くの控えないとな」という考えに自然になりやすいです。見た目でストッパーになってくれるということですね。
「室内で帽子をかぶる」は物理的に髪の毛を抜く行為を遮断する効果があります。私はストレスを感じると自然と頭に手が伸びてしまうのですが、帽子をかぶっていると帽子が頭に触れるのを防いでくれて、理性なく髪の毛をむしり取ることが減ります。「今無意識で髪ぬこうとしてた」という気づきが得られるのも大きいです。
「鏡で毛の状態をチェックする」も視覚的にわからせる効果があります。髪の毛の場合、頭の状態は気づきにくく、自分ではそんなつもりはなくても気がついたらハゲていた、なんてことがあります。なので鏡でこまめにチェックすると、薄くなっているという事実を認識できて、いざ抜こうとした際「でもあんなに薄くなっていたしな」とストッパーをかけやすいです。
ちなみに
- 動画を見ることで欲求を解消する
という方法もあります。
世の中には本当に色々な動画があるもので、Youtubeなどの動画サイトの中には毛を抜く動画というのが存在します。私もどうしても髪が抜きたくなったときはそういった動画を見るなどして欲求を宥めてました。
ただ動画を見るとかえって髪の毛が抜きたくなる、ということもあったので抜毛症を抑える効果は人によるかと思います。
どうしてもやめられないと思ったら病院にいこう
しかし自分だけでどうにかしようと思ってもどうにかならないのが抜毛症です。
どうしても治らない。抜くのがやめられない、と思ったら精神科や心療内科に相談するのも一つの手です。
私はカウンセリングを受けることで大分症状が緩和されました。
おわりに
人によってはなかなか治らず、言いにくいところが抜毛症の厄介なところです。ですが緩和する方法や、うまく付き合っていく方法を知れば、そんなに恐ろしいものでもないのではないかと、私は思っています。
私の体験が少しでも同じ抜毛症で悩む方の助けになれば幸いです。
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