飲食店の正社員として働くことになったんだけど、何をするんだろう?
調べたら「きつい」って出てきたし、なんか不安……
やったことがない仕事をするときは不安ですよね。
しかも検索結果で「きつい」なんて出てきたら怖くなってしまうのも当然かと思います。
というわけで、今回は元飲食店正社員として働いていた私が、
飲食店正社員は何をするのか?についてくわしく解説していこうと思います。
飲食店正社員になるけど何をするか不安だよ、という方は
ぜひこれを読んで、参考にしてみてください。
飲食店の正社員はどんな仕事内容?
基本、飲食店の正社員は現場である店舗に入って、基本的な仕事を覚えるところから始まります。
では、現場で正社員は一体どんな仕事をしているんでしょうか?
きつい仕事はないのか、何に気をつければいいのか。
その内容を見ていきましょう。
仕事:ホールスタッフ
店舗での仕事は大まかにわけて「ホールスタッフ」と「キッチンスタッフ」の2種類で、正社員はそのどちらもできるように、兼任してやることが多いかと思います。
ホールスタッフは飲食スペースで働いている接客スタッフのことを指します。
簡単に言うとお客さんの対応をする仕事です。
ひとつひとつは簡単なものが多いものの、
その量の多さから覚えるのが大変な仕事でもあります。
ホールの仕事:接客
お店にやってきたお客様の対応をします。
具体的に言うと、
- お客様を席までご案内
- 注文取り
- 注文品運び
- レジ
などです。
飲食店を利用する時、店員さんが来てくれて注文とった後、注文品を持ってきてくれて、その後レジでお会計して帰りますよね。
あの時してもらっていることをやる感じです。
お客様と直接言葉のやり取りをすることが多いので、
姿勢や表情、言葉遣いやマナーなどが求められます。
またお客様からのクレーム対応もホールスタッフの仕事です。
冷静に、ていねいに謝罪の言葉を伝えましょう。
クレームの中には「注文品に異物が入っていた」などのホールスタッフだけが謝るだけでは済まない内容のものも出てくることがあります。
そんな時は謝罪の言葉を伝えてから店舗の店長、副店長などにすぐ報告しましょう。
ホールの仕事:テーブルの片づけ
お客様が食事を終えた後のテーブルの片づけを行います。
食器を下げた後、食べかす、指紋、飲み物の飛沫などがないか、
また調味料が卓上に載っている場合、その残量も確認します。
店舗の回転率を上げるためにも、
スピーディにかつ、見落としがないように、と速さと正確性が求められる仕事です。
スピーディに後片付けをするためにも、席に行くまでの「行き」と「帰り」で、必ず何かしらの仕事を並行して行うといいでしょう。
例えば注文を取りに行った帰りに、後片付けをしたいテーブルの食器を下げる、などです。
ホールの仕事:注文品の割り振り
キッチンからできた注文品を受け取り、注文内容を確認して運ぶスタッフに割り振る、という業務もあります。
注文内容が間違っていないかの確認や、料理の最終チェックをするなどが主な仕事です。
注文の品物を待たせないよう、順番に確認し、運んでもらう。
慌てやすい業務ですが、決して焦らず冷静に、順番通りにするのが大切です。
ホールの仕事:朝の準備
朝、開店前にお客様を迎え入れる前の店の準備をします。
清掃の他、ビールサーバーの補充や飲み物の補充、卓上調味料の補充、ピッチャーにお冷を入れてテーブルに置く、また店によってはデザートの準備などもあります。
時間が決まっているので、時間以内にていねいに、が求められる仕事です。
ホールの仕事:掃除
朝、店舗の開店前の清掃と、業務中の清掃があります。
朝の清掃はとにかく時間勝負です。
窓、テーブルなどに指紋がないか、埃が落ちていないか、蜘蛛の巣が張っていないかなどを徹底して確認、清掃します。
また店の中だけでなく店の駐車場や入り口階段、植え込みなどもチェックします。
業務中は客室用トイレのチェックなどを行います。
常にきれいに、不快に思われることがない状態にするというところがポイントです。
ホールの仕事:備品の補充
ホールスタッフは手が空いた時間に備品のチェック、補充も行います。
布巾を畳む、割りばしやストロー、お手拭き、テイクアウト用の容器の蓋やタレの補充などです。
いざ忙しい時に無いことが発覚すると、仕事が滞ってしまうので、
時間があるときに、チェックしておきましょう。
ホールの仕事:メニューの入れ替え
週ごとにメニューが変わる場合や、ランチメニューとディナーメニューで違うものを出す場合は、メニューの入れ替え作業が発生することもあります。
メニューを決めている人などに確認をとり、手早くメニューを入れ替えましょう。
ホールの仕事:電話対応
テイクアウトや予約のできる店舗では電話対応を求められることもあります。
つい店舗が忙しいと慌ててとってしまいがちですが、
聞き返すことがないように、焦らずに相手の注文を聞きましょう。
仕事:キッチンスタッフ
厨房で注文品を作る人を「キッチンスタッフ」と呼びます。
キッチンスタッフの仕事は速さと正確性を求められるものが多く、
また慌てず対処することも重要です。
料理を順番通りに丁寧に作れるか
それが大事になってきます。
キッチンの仕事:調理
キッチンスタッフの基本的な仕事は主に調理。
注文された料理をマニュアル通りに作っていくことが重要になってきます。
また店にもよりますが、鍋物係、揚げ物係など担当する箇所がわかれていたり、
担当場所によっては兼任することもあります。
揚げ物を揚げる時間を使って鍋物作り、など
同時並行の調理を求められることも。
注文が一度に入ってきて焦ってしまうかもしれませんが、
焦らず順番に丁寧に、仕事をしていきましょう。
キッチンの仕事:材料の補充、仕込み
調理をスムーズに進めるためにも、材料は前もって切って計っておく、という作業が大切になってくるため、
キッチンスタッフは手が空いた時間、そういった材料の補充などを行います。
またご飯を提供している場合は米を洗う、セットするなどの工程も発生します。
キッチンの仕事:食器洗浄
お客様が使用した食器を集めて洗浄します。
専用の洗浄機がある場合がほとんどかと思うので、「皿洗いは苦手なんだけど」という人でも大丈夫です。
昼時のピークタイムなど、食器は一気に溜まるので、
下げられてくる食器を置く場所がない、と困らないように、
ガンガン洗浄機を回して、洗っていきましょう。
キッチンの仕事:清掃
ピーク時を過ぎたタイミングで清掃を行います。
キッチンは油跳ねやタレ、揚げ物の衣などでよく汚れてしまうので、
清潔に保つためにもていねいな清掃が必要です。
方法は水を流し、デッキブラシで床をこする、調理台の上を拭くなどです。
飲食店の仕事はきつい?
飲食店、仕事内容、と検索するとサジェストに「きつい」と出てくることから不安になる人も多いのではないでしょうか。
きついと感じられる原因のひとつに「飲食店員は立ち仕事だから」というのがあるかと思います。
お客様の前で仕事をする飲食店員は業務中ずっと立ちっぱなし。
体力がない人にとっては「きつい」と感じてしまうのも仕方がないでしょう。
また、原因に「コミュニケーション不足」というのも上げられるかと思います。
飲食はチームで仕事を回しているという面が大きいため、コミュニケーションが苦手だという人にはその空気感が「きつい」と考えてしまう人も多いのかと思います。
しかし、裏をかえせば
体力、コミュニケーション共に自信がある、という人にとっては
飲食店は体に合った仕事と言えるでしょう。
飲食店正社員の仕事内容をくわしく解説、まとめ
以上、飲食店正社員の仕事内容をくわしく解説していきました。
知らない仕事、となると不安な面も多いかと思います。
しかし最初は誰もが初心者。失敗もたくさんしてしまうかもしれませんが、それも当たり前です。
やることは仕事をしているうちにどんどん身についていきます。
どうか気を負いすぎず、少しづつ焦らずに仕事を覚えていきましょう。
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