美容目的以外で体の毛を抜いてしまう抜毛症。
今回は現在も抜毛症治療中の私が何を考えているのかを話します。
高校生のころ抜毛症に
私が抜毛症になったのは高校生のとき。
はじめは数本だったのが、気づいたらまとめて抜くようになっていて、それが癖になっていました。
円形状のハゲができますが、そのころはまだ「抜毛症」という名前は知りませんでした。
抜くのをやめなきゃと思いつつも症状は改善せず、大学生になったころには頭頂部が薄くなっていました。
病院へ
「それ、異常だよ」
どんどん薄くなっていく髪、それでも抜くことをやめられない私に、母が病院に連れて行ってくれて、そこでわかった「抜毛症」との長い長い付き合いが始まります。
病院ですることは主に2つ。
- 主治医の先生と薬について話す
- カウンセラーの先生と精神状態について話す
基本はこれの繰り返しです。
私の場合特に効果があったのがカウンセリングで、カウンセラーの先生との話し合いは悩み事の相談以外にも家の愚痴なども多く、ほどよくストレスを発散させてもらってました。
また抜毛症の経過状況を誰かに報告する、というのも抜毛防止を意識する切っ掛けになってよかったのだなと思ってます。
なかなか治らない抜毛症
抜毛症はなかなか治りません。
私も「今日は抜くの少なくできたな」という日と「今日はたくさん抜いてしまった……」という日の繰り返しです。
意識して抜くのを控えられる時もあれば、イライラにまかせて引っ張っている時も。きれいにとれた毛根鞘を口に入れてからはっとする時もあります。
本当に治るのかな、と思ったこともありました。
髪の毛を抜くあの快感というのはなかなか替えがきくものではありません。代替品を探して色んなことを試しましたが、髪の毛を抜くあの気持ちよさは髪の毛を抜くことでしか得られませんでした。
少しの痛みと、頭がスッキリするような感覚。あの感覚が私の手を頭へと向かわせます。
恐らくきっぱりとやめるのは難しいでしょう。抜かないと今度は「髪を抜けない」というストレスが発生してしまって、反動でよりたくさんの髪を抜いてしまうからです。
「少しずつ治す」を続けていく
抜毛症は言いづらく、また理解がされにくいかもしれません。
「抜くのをやめればいいだけじゃん」
そう思うかもしれません。ですが抜くのを自分で制御できず、苦しんでいる。それが抜毛症なのです。
私も日々、櫛で頭皮に刺激を与えてみたり、抜きそうになったら別のことをするなど、日々色々なことを試し、治るように模索している真っ最中です。
それでも抜くのがやめられないのが抜毛症で、少しずつ治す努力を重ねていくしかありません。
それでも自分を変えられるのは自分だけなので、少しずつでもいいから抜く本数を減らしていきたいなと考えている私です。
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