こんにちは、きぬもめんです。
「教室に入るのが怖い」など、理由があって保健室に登校している保健室登校者。
そんなクラスや家にいる保健室登校者に対し、
うちの子が保健室登校してるんだけど、どう接したらいいのか……
クラスに保健室登校してる子がいるけど、何かした方がいいのかな
そう考え、悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
今回は保健室登校をしていたブログ主が、中学で保健室登校をしていた当時のことを思い返しつつ、
保健室登校をしている人の目線から、
どう接してほしいのか、どんな対応がありがたかったか
などについて、解説していこうと思います。
周囲の保健室登校者の対応に悩んでいる方は
ぜひ読んで、参考にしてみてください。
保健室登校を利用している人の状態
保健室登校を利用している人は、それぞれ教室にいけない理由を抱えています。
例として、
- いじめ、ハブりなど人間関係のトラブル
- 体調面での不調
- 極度の不安、無気力、緊張など精神面での不調
- 家庭内不和など家庭内でのトラブル
などが挙げられます。
また、こういった理由が明言化できず、「なんとなく教室に行けない、行きづらい」という人もいるようです。
理由は多種多様に見えますが、一貫して「普通の体調、精神状態ではない」ということがわかりますね。
ストレスによって精神、また体調面などにすでにダメージを負っている状態です。
教室に行けている人が100の体力を持っているとするのなら、
保健室登校を利用している人は最初から50や30まで減らされている感じでしょうか。
そのため皆と同じように教室に行けず、保健室登校を利用しているわけですね。
私も当時は「いじめ」というダメージを受けたことによって、
保健室登校を利用することを選びました。
保健室登校を利用している人の頭の中には恐怖がある
保健室登校を利用している人の頭の中には基本「恐怖」があるのではないかと私は考えています。
例えば、私の場合
いじめっ子やクラスメイトに会ったらどうしよう……
など「対人関係への恐怖」がいつも付きまといました。
何かしらの楽しいことをしていても、頭の根底にはずっとこの恐怖があり、
そこから生まれる不安や緊張が教室復帰への妨げになっていたように感じています。
体調、精神、家庭内の事情など、
理由は多くあれど、共通して「恐怖」は保健室登校の利用者の思考を大きく蝕んでいるのではないでしょうか。
また、その恐怖でがんじがらめになり、
行動したくてもできないという人も多いのではないかと思っています。
保健室登校を利用している人との接し方
ダメージを負っている保健室登校の利用者にどう接するのが正解なのか、悩む人もいるかと思います。
どのように接されるのがよかったか、またどんな接し方が嫌だったか
私の経験を元に「家族の場合」と「クラスメイトの場合」で分けて書いていくので
よかったら参考にしてみてください。
家族の場合
家族は一番身近な存在です。
ですが身近だからこそ、どう対応していいかわからない人も多いのではないでしょうか。
早く教室復帰させたいけど、余計なことを言ったらこじれるかも……
対応を間違えたら、と思うとどう接したらいいかも悩みがちですよね。
しかし家族ほど間近で支えられる存在も他にありません。
ここで書くことを参考に、保健室登校利用者と接してみてください。
接し方:周りと比べない
ついつい早く教室にもどさなきゃ、という考えが働いて
同じクラスの○○ちゃんはちゃんとしてるよ!あなたもしっかりしなきゃ!
と、言ってしまいたくなるかもしれませんが、それは逆効果です。
心身が傷ついている保健室登校者にとって、周囲の人間と比べられることは劣等感を煽られることでしかありません。
家族からこのようなことを言われると
「ああ、○○と比べて私は本当に駄目な奴だ……」
というマイナスの思考回路に陥ってしまい、教室復帰に必要な自信を喪失してしまうことに繋がりかねません。
焦る気持ちもわかりますが、そこはぐっと堪えてください。
接し方:興味、関心を示す
接し方がわからないという理由で放置してしまう、という人もいるかもしれません。
ですが放置は相手の孤独感をより強めてしまい、「相談しても仕方がない」「何も言わない方が良いんだ」といった思考回路に陥らせ、
より教室に対する恐怖や不安をため込んでしまうかもしれません。
今日はどんな一日だった?
と、質問するなど「あなたがどんな状態に置かれてるか知りたい」ということを態度で示すことが大切です。
注意してほしい点としては、質問した際に要領を得ない返事が返ってきても怒る、不機嫌になるなどの攻撃的な態度をとらないこと。
そういった態度をとると、質問自体に恐怖を感じるようになり、
質問しても「怒られるくらいなら何も言わない方がいい」と何も答えなくなってしまうかもしれません。
接し方:急かさない
早く戻らないと勉強が遅れるよ!
家族の将来を考えると、急かして早く戻さなきゃ、という思考になってしまうかもしれません。
しかし、急かしてもいい結果につながるとは限りません。
保健室登校を利用している人は前にも述べている通り、ダメージを負っている状態です。
それを急かすのは、例えるなら足を怪我している人に
「練習しないと走るのが遅くなっちゃうよ!」
と、言っているようなものです。
怪我を治さなければ、早く走れるようにはなりませんよね。
教室復帰もその準備も、まずはダメージを癒してから。
また教室復帰もいきなり戻すのではなく、
保健室登校利用者から日々のことを聞き「学校に対する恐怖がなくなってきたかな」と思ったタイミングで、
好きな教科をひとつ、教室で受けるのはどうかな?
といった提案をするなど、本人の状態を見つつ、段階を踏んで徐々に教室に戻る訓練をしていきましょう。
教室復帰についてはこちらの記事でも紹介しているので、
よかったら読んでみてください。
クラスメイトの場合
クラスメイトの場合、家族以上に接し方を悩んでしまうかと思います。
何かした方が良いのかな?でも、余計なお世話じゃないかな?
そう考えて、何もできない人もいるのではないでしょうか。
しかし、クラスメイトの動きによっては保健室登校利用者の教室復帰が早まることもあります。
保健室登校利用者がクラスにいるけど、何をしたらいいかわからないという人は
ぜひ参考にしてみてください。
接し方:態度を変えない
保健室登校利用者が教室に来たときは、他のクラスメイトと接するときと同じように、態度を変えずに接することが大切です。
挨拶をする、質問されたら答える、話しかける、話しかけてきたら応じるなど、
いつもと変わらないコミュニケーションをしてみてください。
それだけでいいの?と思うかもしれませんが
保健室登校利用者にとって教室は非常に不安を感じやすい恐怖の対象であり、またまた普段から利用していないということもあって疎外感を感じやすい空間です。
そんな中で普段通りに接してくれるクラスメイトの存在は、
教室に居やすくしてくれる、とてもありがたい存在といえるでしょう。
接し方:ヒソヒソ話をしない
あいつ、教室に来たんだ……
保健室登校利用者が教室に来ると、つい物珍しさから友達とヒソヒソ……なんてことはありませんか?
自分たちはこっそりやっていると思っていても、ヒソヒソ話は結構相手にバレているものです。
また、内容は別に責めるようなものではないとしてもヒソヒソ話を見た相手から
「ヒソヒソ話してるってことは、何か悪口を言ってるのかな」
といった誤解を与えかねません。
相手に嫌な印象を与えてしまう可能性もあるので、ヒソヒソ話はなるべく控えるようにしましょう
接し方:無理はしない
頑張って教室に来てるんだし、こっちも気を遣わないと……
相手のことを思いやって、あれもこれも、と気を遣う人もいるかと思います。
その考えはとても素晴らしいものですが、無理をしてしまっては本末転倒です。
「余裕がなくなり頼られるの苦痛になって、相手に当たってしまった」といった風に相手も自分も傷つける、なんて事態になりかねません。
相手のことを大切にするのは良いことですが、それ以前に自分のことも大事にすることも重要です。
保健室登校を利用している人との接し方まとめ
以上、保健室登校を利用している人との接し方について書いていきました。
以下に接し方の内容をまとめます。
保健室登校を利用しているというだけで、奇異の目で見られたり、不安がられたりされがちです。
しかしそういった接し方は保健室登校を利用している人を更に教室から遠ざける行為に繋がりかねません。
教室復帰にはもちろん本人の努力が不可欠ですが、
周囲の人間の行動1つが教室復帰への大きな助けになることもあるので、
接し方を悩んでいる、困っているという方は
この記事を元に、接し方を考えてみてください。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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